RESEARCH CAREER SUPPORT

研究で培った力を、新たな活躍の場へ。

研究人材向けのキャリア支援・研究開発型事業創出・ベンチャー支援を行ってきた株式会社リバネスが、研究者・技術者・大学院生の研究キャリア開拓を支援します。研究者・技術者・大学院生などの専門性や希望を伺い、研究人材を求める企業や組織をご紹介します。

01 — ABOUT

研究人材と企業を、対話からつなぐ。

求人情報を並べるだけではなく、一人ひとりの経験や専門性、これから実現したいことを整理し、企業が求める役割との接点を探します。

01

経験を整理する

研究テーマや技術、プロジェクト経験をキャリアの言葉にします。

02

選択肢を見つける

研究職に限らず、技術営業、企画、知財なども含めて考えます。

03

企業へ紹介する

希望と求人条件を確認したうえで、適切な企業へご紹介します。

02 — JOBS

新着求人

掲載内容を確認した求人だけをご紹介します。
求人は企業・職種ごとに順次追加します。

募集中01

海洋・環境・生態系研究

研究員

株式会社イノカ

東京・大阪|契約社員|月給273,000円〜325,500円

求人票を見る
募集中02

藻類・水産養殖・水処理

研究職

株式会社ノベルジェン

滋賀県長浜市|月給350,000円〜550,000円

求人票を見る

研究人材を募集する企業の求人票を掲載しています。

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03 — JOB DETAIL

募集中

研究員

株式会社イノカ|海洋・環境・生態系研究

01企業名
株式会社イノカ
02住所
東京都港区高輪二丁目21番1号 LINKPILLAR 1 NORTH 6階 LiSH
03募集職種
研究員
04雇用期間
期間の定めあり(契約社員)
契約期間:6カ月。更新後は無期雇用へ移行します。
05就業場所
(雇入れ直後)東京本社:東京都港区高輪二丁目21番1号 LINKPILLAR 1 NORTH 6階 LiSH
(変更の範囲)大阪支社:大阪府吹田市山手町3丁目3番35号 関西大学イノベーション創生センター B02 など
06試用期間
あり
07試用期間の詳細
6カ月
08求人有効期間
2027年4月1日まで
09就業時間
10:00〜19:00
10休憩時間
60分
11休日
土曜・日曜・祝日(業務内容により変動する場合があります)
12時間外労働
あり
13時間外労働の平均時間
月平均40時間
14裁量労働制
なし
15裁量労働制の詳細
該当なし
16加入保険
健康保険、雇用保険、厚生年金保険、労災保険
17休暇
年次有給休暇(入社6カ月後から付与)、その他休暇(忌引休暇など)
18賃金
試用期間中
修士:月給273,000円(基本給208,000円+固定残業代65,000円)
博士:月給283,500円(基本給216,000円+固定残業代67,500円)

試用期間後
修士:月給315,000円(基本給240,000円+固定残業代75,000円)
博士:月給325,500円(基本給248,000円+固定残業代77,500円)
固定残業代は40時間分の時間外労働に対して支給されます。
19受動喫煙防止措置
屋内原則禁煙(喫煙専用室設置)
20仕事内容
サンゴ礁生態圏をはじめとする、水槽内に再現された海洋環境をベースに行われる実験や研究の進行を担います。

イノカのコアテクノロジーである「環境移送技術®」を用い、フィールドに行かずに安定・均一な環境と健康な生体を用いて実験を行います。企業との共同研究プロジェクト(日焼け止めの海洋生物への影響度評価、白化抑制実験など)や、自社研究の根幹を支える重要なポジションです。

プロジェクトの規模に応じて、チームの一員または個人として、実験の立案・実施・報告書作成などを一貫して担当します。
21必須スキル・経験
必須条件
  • イノカのミッション、フィロソフィーに強く共感し、パッションを持って自律的に行動できる方
  • ゼロから環境を創り上げるDIY(Make it)精神をお持ちの方
  • 自然科学系の修士課程以上を修了している方
  • 日常会話レベル以上の英語力をお持ちの方
  • 論理的に思考し、未知の分野でも独自の仮説構築と批判的な検証ができる方
歓迎条件
  • 生き物が好きな方

この求人への紹介を希望する方

ご経歴と希望を確認したうえで、担当者からご連絡します。
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04 — JOB DETAIL

募集中

研究職

株式会社ノベルジェン|藻類・水産養殖・水処理

01企業名
株式会社ノベルジェン
02住所
滋賀県長浜市田村町1281-8-15
03募集職種
研究職
04雇用期間
期間の定めなし(無期雇用)
05就業場所
滋賀県長浜市田村町1281-8-15
06試用期間
あり
07試用期間の詳細
30日
08求人有効期間
2028年3月31日まで
09就業時間
9:00〜18:00
10休憩時間
12:00〜13:00(60分)
11休日
土曜・日曜・祝日、当社の定める年末休暇
12時間外労働
あり
13時間外労働の平均時間
月平均10時間
14裁量労働制
あり
15裁量労働制の詳細
専門業務型裁量労働制を適用(みなし労働1日8時間)
16加入保険
健康保険、雇用保険、厚生年金保険、労災保険
17休暇
年次有給休暇(入社6カ月後から10日付与)
18賃金
月給350,000円〜550,000円(基本給350,000円+業務手当0円〜200,000円)
スキルと実績に応じて加算されます。
19受動喫煙防止措置
敷地内禁煙(屋外に喫煙場所あり)
20仕事内容
藻類を用いた研究開発、水産養殖にかかる研究開発、水処理にかかる研究開発
21必須スキル・経験
該当分野における専門的スキル

この求人への紹介を希望する方

ご経歴と希望を確認したうえで、担当者からご連絡します。
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04 — FLOW

ご紹介までの流れ

求人が決まっていなくてもご相談いただけます。

  1. 01

    フォームから登録

    現在の所属、希望職種、就職希望時期などをご入力ください。

  2. 02

    担当者がご希望を確認

    研究経験や専門性、これから希望する働き方を伺います。

  3. 03

    求人との適合性を確認

    企業の求人条件と、ご本人の希望・経験を照らし合わせます。

  4. 04

    企業へご紹介

    双方の意向を確認したうえで、応募・選考へ進みます。

05 — MAGAZINE

若手研究者のための研究キャリア発見マガジン

incu・be

研究者、そして研究者を志す皆さんが、自分らしい研究キャリアを発見するための冊子です。研究経験を活かして活躍する人々のインタビューや、研究活動・キャリア形成に役立つ情報をお届けしています。

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INTERVIEW 01

所属や肩書は関係ない、誰かの幸せが自分の幸せ

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大企業やベンチャー企業、組織の大きさの違いを恐れず、「会社のためでなく、社会や誰かのために動くことが、自分自身を前に進める」 とキャリアを歩んできた仲出雄樹さん。そんな彼も 「会社のために働く」 を疑うことなく仕事に邁進する時期があったという。挑戦と失敗を重ねる中で、本当に価値が生まれるのは、会社ではなく、社会を起点にしたときだと確信を持つに至った道のりを聞いた。

取材対象者
仲出雄樹さん
所属・肩書
マルホ株式会社診断薬・医療機器事業部事業戦略推進グループ
プロフィール
早稲田大学大学院先進理工学研究科修士課程修了後、2009年、パナソニック株式会社に入社。グローバル調達、新規事業開発、NTT西日本、株式会社Giftsを経て、現在はマルホ株式会社で皮膚疾患に悩む患者さんを救う新たな医療機器開発に挑戦中。
01

社会貢献を志して、メーカーへ

「モーターの分野では、1%効率が良くなるだけで中規模クラスの原子力発電所が4基減らせるほどの省エネ効果が生まれると言われているんです。そんな研究成果を社会に還元できたらすごくないですか?」 そう笑顔で話す仲出さんは、環境問題の解決に取り組みたいと考え、大学では燃料電池の研究に打ち込んだ。その中で、 「生涯をかけて新しい技術を生み出すよりも、2〜3年というスパンで、1つでも多く研究成果を社会に出すようなことがしたい」 と、博士課程ではなく、大手メーカーへの入社を選んだ。ここでは世界からパーツや技術を仕入れ、いかに安くて良い製品をつくるかに取り組むグローバル調達の業務に従事していたが、あるとき仲出さんは気づく。 「会社が成長するためには、調達部品の最適化をし続けるだけでは限界がある。新たに価値を生み出し、利益を生む事業や製品を創らないといけない」。経営者にもこの思いをぶつけるうちに、新規事業創出のプロジェクトリーダーに抜擢された。6年間で20以上もの企画に挑戦するも、軌道に乗ったのはたったの2つ。その2つはいずれも会社のためではなく、 「世の中に必要だ」 と素直に思えるものだった。 「世の中に必要なものを、ちゃんと届けていこう」 と、仲出さんは人生のベクトルを社会に向ける決意をした。

02

子ども誕生を転機に人生指針を決める

ある時、様々な社長に自分でインタビューを申込み、そこから得た示唆を活かし、自分の人生目標を立てるという研修に参加した。その中で 「年輪経営」 で有名な伊那食品工業の役員から次のような話を聞いたという。「大樹になるにはしっかりとした幹が必須。そのうえで、大樹の年輪のように一輪一輪成長していく必要があり、企業も同じだと考えています」。これだ!と強く共感した仲出さんは、自分自身の幹を見つめなおした。自分の子どもの誕生という大きな転機もあり、子どもたちが生きるこの日本を持続可能なものにするために、40代では 「日本の社会保障費を抑制する」、50代では 「教育に

03

経営危機のベンチャーでの2つの決断

腹部に巻くだけで超音波検査が行える胎児エコー装置の開発に取り組むベンチャー企業、株式会社Giftsの代表との出会いが私の人生をまた大きく変えた。 「初対面でしたが、話していてすぐに意気投合しました」。会話を重ねるうちに、想像以上に切迫した状況を知る。この技術が世に出ないのは社会にとって大きな損失であり、この医療機器を世に出し、赤ちゃんが安全に産まれる社会を作ることが社会保障費の抑制にも貢献できる。そう確信した仲出さんは 「この開発を止めてはいけない」 と、Giftsへの参画を決意した。そこからは資金調達、 事業開発、 同志集めに奔走した。次第に 「使いたい」 と名乗りを上げてくれる医師も着実に増えていった。一方で、まだプロダクトが未完成という現実が、重くのしかかっていく。限られた資金の中で、この装置を完成させるために自分はどうするべきか。悩んだ末に出した結論は、身を引くことだった。人件費をプロダクト開発エンジニアの採用に充てるため、自身は外部アドバイザーに転じることにした。現在、Giftsは着実に開発を進めている。

04

他者の幸せが、自分を幸せにする

仲出さんが選んだ次の場所は、日本を代表する皮膚領域の医薬品や医療機器を取り扱うマルホ株式会社だ。現在は、皮膚疾患に悩む患者さんを救うため、新しいデジタル医療機器の事業開発に挑戦している。この事業を通じて、医療を患者さんにとってより身近なものにすることで、症状の改善と治療の効率化が同時に実現できる社会をめざしている。 「皆さんの人生においても決断に迷う場面が多くあると思います。大事なことは、決断した道を信じ、目の前の仕事に全力で向き合うことです」 社会のために頑張ることが、究極的には自分のためでもあると仲出さんはいう。現実を直視し、その時点での最善を選び続ける。その積み重ねが人の役に立ち、気づけば自分自身の人生も前に進んでいる。仲出さんの歩みは、 「その場でどう働くか」 ではなく、 「人生をどう生きたいか」 という問いに向き合い、行動し続けてきた軌跡そのものだ。

INTERVIEW 02

化学の力を信じ、人工光合成の実現に向けて歩き続ける

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研究は面白い。未知の課題に向き合い、考え抜く過程には他では得られない魅力がある。しかし、将来の進路を前にしたとき、純粋な 「面白さ」 だけで道を選べるものだろうか。このテーマに人生を賭けていいのか、より確実な道を選ぶべきか。そんな葛藤の中で、研究者は自らの使命をどこで見出すのだろうか。人工光合成研究を続けてきた石谷治さんに、その原点を聞いた。

取材対象者
石谷治さん
所属・肩書
広島大学特任教授
プロフィール
東京工業大学名誉教授。2022年8月より広島大学の特任教授を兼務。2024年4月より専任。光を用いた化学反応の制御を専門とし、人工光合成、とくに二酸化炭素の光触媒還元反応の研究で国際的に知られる。
01

二酸化炭素を資源に変える

石谷さんが取り組む人工光合成の研究は、太陽光で二酸化炭素を再び 「炭素資源」 へと再生する試みだ。背景には、エネルギー資源や炭素資源の枯渇、地球温暖化といった課題がある。 「温暖化対策として化石燃料の消費抑制が叫ばれているが、同時に炭素資源の問題も看過できない。私たちの生活を支える多くの物質は石油などの化石資源由来であり、枯渇すれば暮らしそのものが立ち行かなくなる」 と、石谷さんは警鐘を鳴らす。人工光合成が実現すれば、大気中のCO₂を削減しながら、太陽光からエネルギーと代替資源を同時に得られる 「理想的な炭素循環」 が成立する。しかし、二酸化炭素は極めて安定した分子であり、高効率に還元できる光触媒の開発は容易ではない。それでもこの課題に向き合い続けてきた。

02

喫茶店で芽生えた使命感

そんな石谷さんだが、意外にも自分の研究テーマを定めるまでには多くの迷いがあった。 「将来、何をして生きていくのか」 「どうしたら意味のある人生になるのか」 そんな問いが頭から離れず、答えの見えないまま悩み続けていたという。幼少期から化学は好きで、実験で理屈を突き詰める過程にも面白さを感じていた。しかし、当時は公害問題の影響で化学への風当たりが強く、 「化学は悪者だ」 という雰囲気を前に、それを一生の仕事にすることを決断できずにいた。転機は、学部4年生のころ、たまたま訪れた喫茶店で手に取った雑誌・プレイボーイに載っていた 「化学が地球を救う」 という見出しが目に入ったのだ。それは当時この分野で最先端の研究を行っていた化学者による寄稿記事であり、エネルギー問題は化学の手法で解決可能であり、光を化学エネルギーに変換できると述べられていた。自身の愛する化学が、地球規模の課題解決に直結している。それが、石谷さんの中で化学を続ける理由として明確になった瞬間だった。

03

外に出たからこそ得た自信

記事との出会いが、進学先を見直すきっかけになった。所属研究室への進学がほぼ決まっていたにも関わらず 「人工光合成の研究をやりたい」 と教授に相談し、大阪大学大学院へ進学した。そこで出会ったのが、光化学を研究していた朴鐘震先生だった。長い間、在日外国人は国立大学で実質雇用できない制度があったため、研究員という厳しい環境で研究を続けられた後、制度の改善により助手を務められていた。そんな環境下でも、研究にすべてを注ぐ朴先生の姿勢と圧倒的な実力に強い衝撃を受けるとともに尊敬の念を抱いたという。一方で、 「朴先生と同じことをしていては、自分の研究者人生は拓けない」 という危機感も芽生える。自分の研究のレベルは、世界では通用しないのではないか。そんな不安を抱える中、学位を取得した石谷さんは、ドイツへ留学した。不安とは裏腹に、日々の議論や実験の現場で、石谷さんは思いがけず手応えを得ていった。日本の大学、研究室で積み上げてきた学力や実験技術は、世界の第一線でも十分に戦えるものだったのだ。

04

答えはなくても、積み重ねは残る

独立後は、師とは異なる問いとやり方を持たなければならないと考えた石谷さんは、帰国後、独自の理論のもとで人工光合成研究を続けてきた。光がどのように作用し、二酸化炭素を還元するのか。反応機構の理解と効率化の両面から成果を積み重ね、国際的にも評価される研究を築きあげたのだ。現在もなお研究の第一線に立ち、学生や若手研究者とともに実験と議論を重ねている。しかし、何をやるのか、どう生きるのかが定まったのかといえば、そうではない。 「今も昔も明確な将来像があったわけではない。小さな積み重ねが、自分をつくっている」 と語る。これから先、何を実現したいのか、どのようなキャリアを歩むのかは、簡単に答えの出る問いではないのかもしれない。決まった出来事によって与えられるわけでもない。使命とは探し当てるものではなく、歩み続ける中で、その時々で与えられた課題に実直に向き合っていく中で育っていくものなのだと、石谷さんの歩みは教えてくれる。

INTERVIEW 03

研究の未来は「歴史」がひらく

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AIが情報を瞬時に処理する時代になっても、研究者に常に求められるのは、 自ら問いを立て、 深く掘り下げる力であろう。その問いを立てるための土台となるのが、歴史という視点である。今回は、総合科学としての体育・スポーツ科学に着目し、その未来を考えるうえで重要となる体育・スポーツ史研究の世界を、大林太朗さんの歩みを通してたどっていく。

取材対象者
大林太朗さん
所属・肩書
筑波大学体育系助教
プロフィール
1988年愛知県生まれ。2020年に筑波大学大学院博士後期課程を修了。博士(体育科学)。同年3月より筑波大学体育系助教として体育・スポーツ史の研究・教育に従事。あわせて同大学陸上競技部でコーチを務める。
01

揺らぎの中で見つけた、研究のはじまり

高校時代から陸上の混成競技に打ち込んでいた大林さん。体育学を選んで進学した大学1年の春、後に指導教員となる恩師の授業と出会い、直感的に体育・スポーツ史学という学問に惹かれていったという。1年生から勉強会に参加する、少し風変わりな学生でもあった。何とか卒業論文を書き上げ、大学院進学を控えていた2011年3月、東日本大震災に直面した。学術界では多くの分野で、 「研究を復興にどう役立てるか」 が問われていた。 「大学院に進む自分には何ができるのか」。そんな問いを抱え続けるなかで、大林さんは歴史学を専攻する者として、過去の震災に手がかりを探すことにした。注目したのは、1923年の関東大震災である。調べるほどに、当時のスポーツ界もまた、現代にも通じるかたちで 「非常事態下におけるスポーツの是非」 に悩んでいたことが見えてきた。 「現代社会が直面する課題を考えるには、先人の試行錯誤の過程をできる限り正確に捉える必要がある」。その実感が、大林さんの研究の原点になったという。

02

留学とそこからの学び

大学院時代、大林さんは古代ギリシャの身体文化を学ぶべく、ギリシャ ・ オリンピアに留学した。講義や実習もさることながら、敬虔なイスラム教徒のルームメイトと生活を共にした経験は、とりわけ大きな学びだったという。はじめは習慣の違いに戸惑うこともあったが、ほぼ四六時中を同じ空間で過ごすなかで、その人自身の 「歴史」 を理解し、それぞれの地域の文化と価値を尊重することの大切さを、実感として掴んでいった。そうした感覚は、分野を問わず研究活動にも通じるのではないか、と大林さんは続ける。特定の研究対象を分析しようとするとき、いわゆる 「先行研究の検討」だけにとどまらず、その学術的問題がなぜ、どのような経緯で生じてきたのかを、より広く、深く理解しようとすることが欠かせない。自分が勝負するフィールドや研究課題が見つかったなら、多少の時間と労力を割いてでも、そのプロセスを重視すべきだという。

03

体育・スポーツ史学と理系の学問との接点について

体育・スポーツ科学は、いわゆる文系・理系を横断する総合科学である。大林さんが大切にしているのは、歴史学の方法論をベースにしながらも、常に体育・スポーツ科学の研究者であろうとする姿勢だ。たとえば研究室では古い文献史料と向き合い、陸上競技場では学生アスリートの指導に携わる。 「フィットネストレーニング」 の授業では、体育に苦手意識を持つ学生と対話も重ねる。さらに健康体力学分野やコーチング学分野の研究者と意見を交わすなかで、体育・スポーツ科学ならではの学際的な問いが形づくられていく。このような 「現場」 と 「研究室」 の往還こそが、大林さんが応用学問としての体育・スポーツ史学に取り組む基盤となっている。

06 — OPERATOR

運営者

株式会社リバネス

全社員が研究者出身という組織であり、若手研究者の「研究キャリア」の開拓と、産業界での活躍を支援しています。従来の枠にとらわれない多様なキャリアパスの創出や、博士人材が社会課題解決に挑むエコシステムの構築をリードしています。

リバネスのコーポレートサイト

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